昭和五十年頃、夫の勤務する上二病院で患者さん(六十歳
どんな伝承か
昭和五十年頃、大阪市東区(現・中央区)の上二病院に勤める夫が、六十歳ぐらいの男性患者から聞いた話。工事現場から転落して肋骨を折り、それが肺に突き刺さって重体となったとき、色とりどりの美しい花園とその前を流れる広い川を目にした。川を渡ろうとしたが鬼が番をしていて、「お前が行くのはまだ早すぎる」と言われ、どうしても渡してもらえなかったという。後日元気になってこの体験を語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。