食用ガエルと妖牛の誤認
どんな伝承か
岡山県玉野市の地蔵峠(地蔵垰)に牛が出るという怪談があった。真夜中にこの峠を通ろうとすると大きな牛が横たわって通行を妨げるといい、恐ろしい魔の道として知られていた。取材で地元の年配男性に尋ねると、「昔はあのあたりで牛を放し飼いにしていたから、そんな話になったのだろう。それに近くの池に誰かが放した食用ガエルが殖えて、夜になるとボオウボオウと牛そっくりの声で鳴くので、飼い牛が池にはまったと勘違いして捜索騒ぎになったこともあった」と語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞