大正八年頃、妹の近隣にバイゴマを作っている七十五、六
どんな伝承か
大正八年頃、妹の近所でバイゴマを作る老人と独楽を回すうち眠くなり、夢を見た。久米田寺に参ると隣の老婆が、亡き妻の供養にお堂を右へ七度回れと教える。その通りにすると、堺から住吉大社の太鼓橋を渡り、四天王寺の西門で亡妻に再会した。妻はその老婆をバイゴマの老人の連れ合いだと明かす。二人で天王寺の亀の池の茶店にいたが、妻に悪態をつかれ腹を立てて飛び出し、道頓堀を抜けたところで急に真っ暗になり目が覚めた。老人も同じ夜、同じ夢を見ており、互いの不幸が入れかわったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。