大正八年頃、妹の近隣にバイゴマを作っている七十五、六
どんな伝承か
大正八年頃、妹の近所でバイゴマを作る老人と独楽を回すうち眠くなり、夢を見た。久米田寺に参ると隣の老婆が、亡き妻の供養にお堂を右へ七度回れと教える。その通りにすると、堺から住吉大社の太鼓橋を渡り、四天王寺の西門で亡妻に再会した。妻はその老婆をバイゴマの老人の連れ合いだと明かす。二人で天王寺の亀の池の茶店にいたが、妻に悪態をつかれ腹を立てて飛び出し、道頓堀を抜けたところで急に真っ暗になり目が覚めた。老人も同じ夜、同じ夢を見ており、互いの不幸が入れかわったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。