御津郡のKさんは、パーキンソン氏病を患い、すでになく
どんな伝承か
岡山県御津郡のKさんは、パーキンソン氏病を患って亡くなった。生前は酒をよく飲み、泥酔すると突然「来た」「殺される」「殺せ」と物騒なことを叫んだ。病で寝ているときも夜中に飛び起きて同じように叫び、家族を驚かせた。農家の次男で財産がなく、巡査となって満州へ渡り、末端の巡査として中国人を虐殺したり死体を捨てる仕事をたびたびした。現地召集で海兵隊に入り、ビルマ・スマトラ・ブーゲンビル島など南方を転戦して生還した。うなされるのは満州で殺したことなどの夢を見るからだと語ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。