祭壇に姉の写真がある夢
どんな伝承か
昭和五十五年、語り手の同級生が心臓病で急死した。その一週間ほど前、末の妹は、葬式の祭壇に姉の写真が飾られている夢を見ていた。亡くなった同級生は四人姉妹のうち二番目で、大阪へ嫁いでいた人である。同じ頃、深夜に主のわからない電話が二度続けて鳴り、母親が隣家の通夜に出ている間には、閉め切った部屋のカーテンが風にあおられたように揺れ動いたという。正月に帰省した折には、夫の姉に二人の子を頼むと泣いて頼んでもいた。後になって、あれが死の知らせだったと家族は語り合った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。