大字大谷
どんな伝承か
埼玉県東松山市大字大谷で、昭和四年頃のこと。待ちに待った電灯がようやく入ったばかりのある日、学校から帰ると、六十歳になる祖母が一五燭光の電灯を一生懸命吹き消そうとしていた。実はスイッチに触れて点灯してしまっただけだったのだが、慌てて消そうとするその様子に、夕食の席では家中が大笑いしたという。回答者・清水清氏の伝える話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。