西茨城郡稲田町(現笠間市・)
どんな伝承か
浄土真宗の寺の住職の家に嫁いだ女性の案内で、親鸞聖人ゆかりの西念寺を訪れた一行が記念写真を撮った。聖人はこの地に二〇年ほど留まり、京へ帰る際に名残を惜しんで橋のところを振り返ったことから「みかえり橋」の名がついたと伝わる場所である。出来上がった写真には、深い笠と法衣、わらじ姿の坊さまの姿がくっきりと浮かび上がっており、フジフィルムの担当者からもいかなる技術でも作れない本物の心霊写真だと太鼓判を押されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。