トップ徳島県の伝承東みよし町

今から六〇年程前昭和の初めの頃和霊さん(三好町美濃田

所在地徳島県三好郡東みよし町美濃田(稲荷橋)
年代現代
登場石黒亮明、石黒妙子、記録者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

三好郡三加茂町(現東みよし町)に伝わる話。今から六十年ほど前、昭和の初めの頃、和霊神社(三好町美濃田)の祭りの晩、若い衆五、六人が参詣の帰りに稲荷橋の上で涼みながら話していた。ふと西の方を見ると、伊原のケンドヤ(現伊原モータース)の軒下で、きれいな娘が裸になって行水を始めた。やがて娘は浴衣を着て帯を結び、提灯をさげてにこにこ笑いながら近づいてくる。だが夜中の十二時頃、二丁も離れているのに着物の柄から顔の表情までよく分かる。「これは狸だ」と皆で走って行くと、村井の家のあたりでぱっと消え、いくら探しても何も見つからなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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