明治時代に、坂本の渡辺リキさんという人がいて炭焼
どんな伝承か
明治時代、群馬県碓氷郡松井田町の坂本に渡辺リキという人がいて、炭焼きに入った。一週間燃やそうとしても天狗に邪魔をされて燃えない。そこへ小僧が出てきて「明日相撲をとるべや」というので、翌朝待っていると小僧が来た。相撲をとったところ放り落とされて倒れてしまった。近所の人が山へ来てみると道具はあるのにリキがいない。探すと下の段で目を光らせていた。夕立に遭ったので息を吹き返したのだろうという。その後リキは正気を失ったまま生きていた。このとき相撲をとった相手は烏天狗だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。