渡辺綱の後裔
どんな伝承か
渡辺綱と坂田金時が力を合わせて近江国の飯が峰城を攻めたが、計略にはめられて完敗し、越中国へ逃げた。綱は八尾の杉原と保内を、金時は大沢野と細入の山の方をそれぞれ治めたという。やがて孫の綱親の代になったころ、神通川にさしかかると貴人が倒れていた。都を捨てて北陸路を下ってきた後三条帝の皇子、嵯峨宮であった。綱親は話を聞いて世話をしたので、渡辺家は代々よく栄え、野積谷を中心に開拓の祖となって力を尽くしたという。その守護神の烏天狗は布谷の村に祀られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。