藤原(3)
どんな伝承か
群馬県利根郡水上町藤原(現・みなかみ町藤原)の話。昭和三十一年頃のこと。蛇のことで一度死にはぐれたことがあるという。生まれが新潟の海辺の方で蛇を知らず、青大将をまむしだと言って捕り、帰り道の目印にしようと木を割ってはさんでおいた。ところが違う道を帰ってしまい、蛇のことが気になって夜も眠れず、かわいそうだと思い続けた。半年して蛇が苦しんでいる夢を見た。二月十二、三日頃、水道が止まって水をもらいに行くと、東電が大きな工事をしており、雪の重みで安全柵が潰れて一ヵ月以上入院した。それからは蛇がいると挨拶するようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。