喜如嘉(2)
どんな伝承か
沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉の話。話者はブナガヤを見たことはないというが、生家である屋号伊集端小の前は幸地川で、後ろはその支流であった。シバサシーの頃になると、その小川の石の上に、中身を吸い取られた蟹の甲羅がよく置かれていた。夜になると、姿は見えないけれども、パタパタとブナガヤが近づいてくる足音をよく聞いていたという。山城善光『ブナガヤ・実在証言集』に収められた山城ウシの証言である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。