天正九年の高天神落城の際
どんな伝承か
小笠郡土方村の下土方(現・掛川市下土方)の北部に千人塚がある。天正九年、遠江の高天神城が落城したとき、七百余りの首級を集めてここに埋めた処と伝わる。『静岡県伝説集』に見える伝えで、名彙の千人塚の条には、合戦の討死者や津波の溺死者、処刑された者たちを合葬したと語る塚が各地から集められており、下土方のこの塚は落城の首級を葬った戦跡の例として収められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。