祟りを鎮めて長寿を招いた鰻塚
どんな伝承か
我孫子市の根戸新田には鰻塚がある。むかし八郎左ヱ門という人が、長さ一・五メートル、渡し舟いっぱいほどもある大きな鰻を捕らえた。ところがそれからさまざまな祟りが起こり、恐ろしくなった八郎左ヱ門は鰻を土に埋めて塚を築いた。すると憂いはすっかり消えたという。娘のマンは生涯嫁がず、この塚を守り続けた。以後、八郎左ヱ門の家の者はもちろん分家の者まで、九十歳まで生きる人が多くなったと伝えられ、この言い伝えは県教育委員会の民俗調査でも確かめられている。
原典より
土用の丑の日は鰻にとっては厄日である。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。