阿波の忌部を率いた天富命の上陸
どんな伝承か
古代の房総を開いたと語られる天富命は、四国は阿波の忌部の一族を率いて海を渡り、房総へ上陸したと伝えられている。館山市大神宮の安房神社はこの天富命をまつるが、社に伝わるところでは、上陸したのは近くの海岸の布良だという。布良の名は、目印になりやすい浦、すなわち目浦が目良となり、さらに布良へ転じたものだと説かれ、上陸の記憶をしのばせる。いっぽう長生郡一宮町の安房主にも天富命ゆかりの上陸地とする伝えがあり、安房主様と呼ぶ祠が残り、かつてはこの辺まで海が迫って港だったという。
原典より
古代房総の開拓神話に出てくる天富命(あめのとみのみこと)は、四国の阿波の忌部一族をひきいて、房総へ上陸したと伝えられている。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。