掘り籠もった行者と雨降り桜
どんな伝承か
二本松市西勝田の堀米には、地名の由来として次の話が伝わる。むかしこの一帯に一人の行者が住んでいた。死期が近いと悟った行者は、堀米公園の頂にあたる場所へ自分で穴を掘り、串柿一連だけを携えて中へ入り、昼も夜も祈り続けた。穴に入る前、鈴の音が途絶えたら土をかけてほしいと村人に頼んでおり、村人はその通りにしたうえで桜を植え、長く弔った。掘って籠もるから堀米、この桜は雨降り桜と呼ばれるようになったという。西勝田の大内大一が伝えた。
原典より
昔、現在の堀米地内にひとりの行者が住んでいた。—— 岩代町史 第4巻(岩代町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
岩代町史 第4巻(岩代町)
岩代町編『岩代町史 第4巻』を全23話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。