佐渡のホイトと四十八職
どんな伝承か
佐渡にはホイトと呼ばれる漂泊民が土着しており、両津の南端の住吉社の傍に十数戸、その他相川・河原田・小倉・赤泊柳澤などにも住んでいた。ホイトの四十八職という言葉が伝わり、現在は鋳物師(懸屋)、蝙蝠傘の直し、屑物買いなどをするという。浅葱色の風呂敷を筒に縫って中程を綴じ袋にしたものを斜めに掛けているのが目印とされ、関東東海のサンカが持つスマ袋と同系統の作りではないかと考えられている。住吉社の脇に住む者は普通スミヨシと呼ばれるがやはりホイトで、その中の物持ちは半兵衛といい、金を貸していたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。