くぐつ村と久沓神社
どんな伝承か
くぐつ村というのが、今、三河国碧海郡新川町にある。この住民は農を主とし、かたわら屋根葺き、井戸掘り、車挽きの力役をしている。神楽を好み、巫子を多く出す。住民には市古という姓が多い。この地の祭神はもと久沓神社で、天照大神と迦具土神を祭っていたが、他村から白山社を移して本社とし、今は久沓神社を末社としている。その生業や祭神などから見て、昔のくぐつ時代の名残りが多少うかがい知られる、と説かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。