島田祭の煙草の香
どんな伝承か
大正期、駿州島田の祭を見物した折、煙草の煙の香りがひときわ強く漂っていた。脱帽を命じられた神輿の世話方でさえ煙草を咥え、踊屋台の上下で女性に交じった若者たちはとりわけバットや敷島といった煙草を好んで吸っていた。僧侶に抹香が付き物であるように、この頃の祭にはすっかり煙草の匂いが付き物になっていたと、筆者は当時の風俗として書き留めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。