名主七太夫の客死と家の断絶
どんな伝承か
八丈へ逃れた青ヶ島の人々の辛苦は、記録に残る以上のものだったらしい。代々の名主であった七太夫は老人で、八丈へ来てから三、四年のうちに世を去り、伊勢崎と呼ばれた佐々木氏の本家はそこで絶えてしまった。跡を嗣いで、村の無い青ヶ島の名主となったのが三九郎である。三九郎の家筋は分からないが、天明五年三月二十九日の届書に総百姓代として連署しているのが同人らしく、前の名主と同道して八丈へ渡り、初めから艱難を共にしたものと見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。