遠蘇古井の天女と久場堂御嶽
どんな伝承か
大里間切宮城村の久場堂御嶽の下にある遠蘇古井という泉のそばに住んでいた農夫が、井戸から天を射るほどの光がさすのを不思議に思い、夜更けに窺うと、この世ならぬ清らかな女性が五彩の衣を傍らの枝にかけ、ただ一人水際に立つのを見た。農夫は衣を隠して娶り、一男一女をもうけたが、この神女はついに飛衣を見つけ出すことができず、永く人界にとどまって死に、その骨は久場堂御嶽の大石の中に納められたと伝えられる。生まれた娘は後にこの村の祝女(ノロ)となった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。