外間の根人が伝える思金松兼の産屋
どんな伝承か
外間の根人の家には、思金松兼の産屋を今でも保存している。母の思樽の衣袴も大切に伝えている。はかまというのはすなわちカカンであるらしい。白い羽二重のような絹であって、昔にかたどって後に製したのでない証拠は、紐に結んだ皺があり、またほんの少しばかり汚れていることである。すなわちかつてはこの美女の温かい肌を包んだものだというのである。思樽は久高の外間の根人真仁牛の妹で、首里の王城に召された巫女であり、思金松兼はその子であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。