七度身を売った孝子ナヽユーフィ
どんな伝承か
天久の人里を少し過ぎて、安謝の悲しい故跡へ下りて行こうとする坂の口に、道に面してナナユーフィの墓がある。近世式の見事な墓穴の前に、石を建てて詳しく故事を叙している。ナナユーフィは七度身を売って奴となり、七度身を贖った後、ついに長者となった人である。父に事えてこれほどまでに苦しんだゆえに、至孝には天の御褒美があって、その末は永く栄えていわゆる血食の幸を享けている。路を隔てた岡の田をまた七ユーファとも呼び、孝子が月の光で耕作をした遺跡だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。