笈と錫杖の四国・西国巡礼
どんな伝承か
巡礼には、他国から修行や物乞いのために回ってくる者と、この土地から四国や西国の霊場へ出かける者があり、後者を巡礼に出るといった。合馬では藩政のころから四国八十八か所や西国の霊場へ向かう人がいたが、昭和十九年より後はそうした話を聞かない。出るのはたいてい真言宗の僧とその信徒で、一人か数人で回った。装いは着物の上に白衣をまとい、手甲脚半にワラジをはき、背には着替えと納経帳を入れた笈を負う。頭に菅笠、手には錫杖と数珠を持ち、胸には札箱を下げた。まれに弘法大師の小さな肖像を笈に納める者もいた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。