山笠を拝む祇園祭の疫よけ俗信
どんな伝承か
天籟寺の祇園祭には、いくつもの言い伝えが結びついている。祇園は天籟寺の万年願だといい、祇園風に吹かれるといって、床にある者まで山笠を拝みに出た。山笠を拝めば悪疫の神が逃げると信じられ、人々は二日の祭りのうちに必ず山のところへ行って、その年の病よけを願った。男の子は山の上の世話役や囃子方に抱き上げてもらうと丈夫に育つとされたが、女の子は乗せてもらえなかった。祭りを高い所から見下ろすと悪いことが起きるとして、世話役が沿道の二階を見て回り、忌中の者は山に関われないともいわれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。