畑の豊前坊様と牛馬の守護
どんな伝承か
門司区畑の玉泉寺の近くには豊前坊様(下宮)がまつられ、火傷が治るようにと参拝し、治ったときにはホコを納めた。牛馬の多かった時代には牛馬の神として、十一月の初丑の日の祭りに近郷の人々が牛を連れて参拝したが、のちには玉泉寺の四月八日の花祭りと合わせて行われ、その日には牛の品評会も催された。また玉泉寺境内の奥にある無銘の墓は、門司六郷の領主で大積丸山城主の大積上総介隆鎮の墓といわれ、牛馬の守護神として、墓についたコケを煎じて牛馬に飲ませるとよく効くといって、はいで帰る人がいた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。