白犬と山鳥の羽が招いた忠綱の最期
どんな伝承か
侍女の讒言によって主君の妻との不義を疑われた足利又太郎忠綱は、一族もろとも足利の地を追われた。忠綱はただ一人皆沢へ落ちのび、追手と斬り結んで深手を負いながら逃れたが、民家に隠れているところを追手の白犬に吠え立てられ、山鳥の羽をつけた矢に射られて自害した。里人は亡骸を葬って八幡神社を建て、皆沢では今も白犬を飼うことと山鳥の羽を持つことを忌むという。一方、夫人と一族は飛駒から山を越えて作原へ向かう途中、猪を捕る落し穴に落ちたとも、忠綱の死を知って自ら命を絶ったとも伝わり、その供養に夜ばい地蔵が建てられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田沼町史 第1巻(田沼町)
田沼町編『田沼町史 第1巻』を全25話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。