穴山温泉
どんな伝承か
黒駒神社の裏の窪地を宮の窪という。諏訪の神霊が黒駒にまたがってこの地に来たとき、この湧泉を使ったので、里人が泉の近くに祠を設けて水の宮と称した。のちに里人が霊夢に感じてこの湯を浴び、長患いを治したという。このことが近郷近在に伝わり、康正・長禄の頃から蓑笠をかぶってやって来て浴し、病の治る者が多かったと伝わる。大正の始めに成分を明らかにして浴室を構え、今日に及んでいる。
原典より
黒駒神社の裏の窪地を宮の窪という、諏訪の神霊驢駒に跨り此の地に蹄りし時此の湧泉を使用したので里人達が湧泉の近くに祠を設けて水の宮と称した、後里人霊夢に感じ浴して宿病を治した。—— 韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊)
山梨県韮崎市(穴山・穂坂・清哲・神山・大草・藤井・竜岡・中田・円野ほか各町)に伝わる伝説・民話を、木/石/水/塚/坂・峠/山/谷・沢/屋敷跡・城址/祠堂/その他 の各部門に分類して集成する。武田信玄・勝頼ら甲斐武田氏や新府城にまつわる伝承、日本武尊・源為朝・弘法大師の旧跡、御神木や霊石・霊池の怪異、稲荷・地蔵・観音の霊験、狐狸むじな・河童・鬼の昔話など、韮崎の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地区つきで網羅する。