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大井弁天の泉で治った娘の難病

所在地埼玉県ふじみ野市大井(大井弁天)
登場与右衛門、おりく、お花、お花の父・夢告を受けた人、お花の母、難病が治った娘
出典大井町史 民俗編

どんな伝承か

昔、南畑村に住む与右衛門とおりくの夫婦には、お花という美しい娘がいた。ある日お花の顔にできものが現れ、またたく間に全身へ広がった。医者に診せても薬を塗っても効き目がなく、夫婦は神仏にすがるほかなかった。そうしたある晩、与右衛門の夢に弁天様が立ち、大井弁天の泉の水をつければ娘の病は治ると告げた。半ば疑いながらも泉の水を汲んで帰り、娘の体につけてやると、重い病はきれいに消えた。親子三人は弁天様の恵みに感謝してお堂を建て直し、手厚く祀った。この話が伝わると遠方からも参詣者が訪れるようになり、たいそうにぎわったという。

原典より

両親は半信半疑で泉をくんで帰り、娘につけてやるとさすがの難病もすっかり治ってしまった。—— 大井町史 民俗編 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大井町史 民俗編

『大井町史 民俗編』は、大井町の町史民俗編のうち、第一節「伝説」を収めたものである。大井・亀久保・鶴ヶ岡・苗間などに伝わる地名の由来、力石や怪力男の話、大井弁天、織部塚、地蔵や薬師の縁起などを、『新編武蔵風土記稿』『大井村郷土史』『麦笛』『埼玉県伝説集成』などの文献と、土地の話者からの聞き書きによって記す。伝説の特徴を述べたのち、村・石・水・塚・祠堂・その他の部に分けて各話を並べ、話ごとに出典の書名か話者の名を添える。

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