後生が道の洞穴
どんな伝承か
笠利の土浜に、後生が道という洞穴があったそうである。用安か節田かの村の人が牛を逃がし、探して行くと、その牛の足跡は穴の中へ消えていた。あとを付けて行ってみると、その後生が道の奥に牛は逃げ込んでおり、驚いたことに、その牛を囲んで多勢の人がさかんに見物していた。私も仲間に入れてくださいと言うと、その中の一人が、仲間に入ってもよいが一つ約束がある、村に帰ってからこの穴のことを話さないこと、もし話すと二度とここには来られないよ、と言った。ところがその男は約束を守らず、村へ帰ってからその不思議な穴の話をした。すると、その後生が道はとうとう塞がってしまったそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。