ヲナリと中ヒリ
どんな伝承か
その昔、天の神様が七人の兄弟姉妹を地上に送り届け、村造り国造りをするように言った。そのうち一人の兄と一人の妹は夫婦になり、小屋を造り開墾をして住みついた。だがまことの夫婦のいとなみを知らず、子を産む術も知らなかった。ある日、水を飲みに近くの泉へ出かけると、二匹のソーディモリ(いもり)がつるんでいるのを見た。いもりでさえ交尾して子を産む、自分たちもそうすれば子ができるのではないかと、どちらからともなく考え、二人ははじめて夫婦になった。やがて子ができ、これが村の先祖の始まりだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。