虎の形に築かれた島と神ビジティン
どんな伝承か
瀬戸内町節子に伝わる話。はじめ国も島も海の上を漂っていた。沖縄から来たビジティンという神が天のアマミコ神に頼んで土を運ばせ、さらに土と石と槌を携えて島づくりにかかったという。白砂の浜も川も村の道筋も虎の姿をかたどって作られ、村の入口は邪悪なものを通さぬよう虎の口に似せたと伝える。山は湯湾岳を一番、烏帽子岳を二番、節子のタンノ岳を三番、古仁屋のキャンマ岳を四番として据え、清い水を流した。ビジティンは七柱の神を従え馬に乗って来たといい、村の大きな榕樹はこの神が植えたもので、その根方には刀や金のたらいがあったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。