ニーウスビの神
どんな伝承か
昔、大和の国から竹富島に穀物の種子が数々持ち込まれ、ニーランに船を着けて預かり、八重山九か村に分配することになった。この神は初め早回り配達の神と呼ばれていたが、種子袋の一つをこっそり草の根に隠して自分の島に多く配ろうとした。栽培後に神へ初穂を供えようとしたが、隠した胡麻だけは供えることができず、この一件から根に隠した神という意味でニーウスビの神と名付けられた。種子を分配した場所はニーランと名付けられ、旧暦八月八日には神女たちがここで世迎えの祈願をおこなうという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。