投げた大根で片目となった神
どんな伝承か
三納川のあたりに住む女は、秋になるとこの川で大根を洗うのを常としていた。ある日、妙見大明神が大根を乞うたところ、女はそれを投げてよこした。大根は大明神の左の目に当たって傷つけ、神は片目になってしまう。そのため神はこの川の水を涸らしてしまい、大根の時季になると流れが絶えるようになったという。九月二十九日の祭りの日に土地の人が大根を口にしないのも、この言い伝えによる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。