片目の鮒
どんな伝承か
『都万神社伝説』によれば、都万神社の御池に、木花開耶姫が落とした玉の紐が一匹の鮒の目を突き刺し、それ以来ここには片目の鮒がいるという。玉紐落を「ふな」と読み、鮒を神様の一党というのもこの時からだと伝える。また『妻高郷土史部報』二十九号によれば、清水寺の池に片目の鰻が住んでいる。伊東三位入道が激しい戦で逃げ落ちのびる時、尼様が身代わりとして池の中に飛びこみ、その時、敵の矢が目に当たった。それ以来、そこの鰻は片目であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。