名護屋城の石垣に埋められた僧と牛
どんな伝承か
名護屋城の普請は難航した。積んだ石垣がたびたび崩れ、工事は一向にはかどらない。困り果てた人々は、人柱を立てて地を鎮めることにしたという。折しも五月雨の降る夕暮れ、黒い牛にまたがった僧が通りかかった。人々はこの僧を牛もろとも取り押さえ、無理やり石垣の底へ生き埋めにしてしまった。それから後、五月雨の季節の夜になると、白衣をまとった僧が牛の背に乗って現れると土地では語り伝えている。人柱の伝えを各地から集めた一条で、出典は『鎮西町史跡の話』。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。