駒ヶ岳に棲む銀翼の天津速駒
どんな伝承か
駒ヶ岳には天津速駒という白馬が古くから棲んでいたという。武甕槌神の魂から生まれ、左右の肩に銀の翼を備え、空を駆けめぐっては夜ごと山頂に戻って眠った。山の名はそこから起こったと伝える。別の伝えでは、聖徳太子が金の蹄をもつ黒駒に乗ってこの山へ降り、黒駒は谷の水を飲んだ。以来この山を源とする水には神馬の精が宿り、それを飲んで育った駒は必ず名馬になるという。麓一帯が良馬の産地であったことから山を駒ヶ岳と呼び、郡の名も巨摩となったと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。