長浜の聖さま
どんな伝承か
須崎市の大谷小浦に伝わる話である。昔、ここに貪欲な老婆が住んでおり、たまたま通りかかった盲目の巡礼が金を持っているのを知って、山中に誘って殺してしまった。ところが、この老婆もまもなく変死し、それだけでなく村には悪病が流行して、変死や発狂が相次ぎ、凶作も続くばかりであった。そこで、これは盲目の巡礼の祟りだということになり、小社を建てて小浦の聖さまとして丁寧に祀ったという。本条は愛媛県長浜町の長浜の聖さまの話に添えられた類話として、須崎市史から引かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。