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石体天神

所在地島根県邑智郡美郷町上野飯谷(厳島神社)
年代伝承(口承)
登場藤原寅太郎の祖先、厳島明神
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

大字上野飯谷に厳島神社があった。今は都賀本郷八幡宮に合社されている。藤原寅太郎という人の祖先が安芸の厳島に詣で、本社末社を拝んで帰る途中、ふと懐中を見ると小さい石が一個あった。不思議に思って仔細を神職に語り神勅を請うと、「我は厳島明神なり。汝我を捧持して飯谷の山の麓に祀れ、とこしえに其の地を護らん」との事であった。急ぎ持ち帰って社ヶ谷という所に祀ると参拝者が絶えなかったが、社地が狭く道も悪いので移転が議されていた。すると一夜の大雨に轟然たる音響とともに、明神は社ヶ谷から二三町下へ土地ごと突き出て、何の損傷もなかった。鳥居は一町も隔てた小高い丘上に掛かっており、今そこを鳥井ヶ迫という。飯谷は人家二十戸に満たない僻地だが、明神の庇護で昔から火災がなく、田の蛭は人に吸い付かない。御神体の石は年々太って、今は一抱もあるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))

『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。

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