やりこ渕
どんな伝承か
鳥取県東伯郡三朝町に伝わる話。夏の暑い日、やりこという者がはえ釣りをしながら煙草を吸っていると、渕から大きな蜘蛛が出てきて、やりこのすねに蜘蛛の糸を引っかけては渕の中へ入っていく。不思議に思ったやりこがその糸を杉の木の枝に引っかけると、蜘蛛は「やりこえェか」と尋ね、「えェわい」と答えると、大きな杉の木の株ごと川に引きずり込んでしまったという。これが渕の名の由来とされ、やりこ渕と呼ばれるようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。