才の神谷の蛇淵と逆さ植えの椿
どんな伝承か
男の裾に付けた糸を翌日たどってゆくと、糸は池のほとりを過ぎ、才の神谷の蛇淵へと続いていた。娘のもとへ通っていた相手は、この淵に棲む大蛇だったのである。家では二人の縁を断ち切るため、庭にあった椿の大木を根と梢を逆さにして埋め、道ならぬことを繰り返してはならぬという戒めとした。その椿は黒く変じ、化石のようになりながら幾百年を経てなお朽ちずに残っていると伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。