河童の腰掛石と大宮踊りの起源
どんな伝承か
中福田に伝わる大宮踊りの由来。上福田・中福田・富掛田の庄屋が大宮様へ石の手洗鉢を寄進したが、その石は河童が腰掛けに使っていたものだった。旭川の下流から戻った河童は石が無いのに気づき、人に尋ねて手洗鉢にされたと知り、取り返そうと考える。人出の少ない日を聞くと八月十五日と十七日の晩だという。それを察した里人は、その二晩、退屈しのぎに音頭を取って踊りながら鉢の番をした。訪れた河童は、最も人の少ない晩でこれではとあきらめて帰り、翌年から二晩の踊りが続けられるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。