行逢坂
どんな伝承か
昔、在原と日谷の境界をめぐって争いが決着せず、在原の正法院の住職が仲裁に入って新しい境界を決めることになった。和尚の案で、翌朝、一番鶏が鳴くのを合図に双方が出発し、落ち合った所を境にすると話がまとまった。翌日、在原の人たちは決めたとおり村を出たが、日谷の人たちは上りだから分が悪いといって、一番鶏が鳴かないうちに出発した。出会った所が境と決まり、後で話を聞いた在原の人はたいへん悔しがったという。和尚の説得で結局そこが境界となり、今も境岩という大岩が残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。