行逢坂
どんな伝承か
昔、山が多かったので、時代が進むと統治のうえで山を分けねばならなくなった。曲谷と甲津原の山をどう分けるか庄屋どうしが話し合い、朝、一番鶏が鳴いたときを合図に出発すると決めた。曲谷の庄屋は少し知恵を働かせ、竹の上に鶏をとまらせて竹の中に湯を通した。鶏は足が暖かくなって夜明けと錯覚し、一番鶏が鳴いたので、甲津原の監視人ともども出発した。結局、曲谷は二時か三時頃、甲津原は四時か五時頃に出発したので、寝すぎたということでそこが境界線になり、今でも寝すぎ橋という地名が残っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。