百かげに背負われた節分の夜
どんな伝承か
語り手の先祖が、宮津の殿様の命を受けて京へ上った。ちょうど節分の日であったという。帰り道で迷い、日が暮れて途方に暮れていると「百かげ」が現れ、三津まで送ってやろうと申し出た。ただし節分の晩に豆をまかないでほしいという条件がついた。承知すると背に乗せて運んでくれたという。それ以来、この家では豆まきをしない。三津には末次という姓の家が十五軒あまりあるが、いまも節分の夜に豆をまく家とまかない家とがはっきり分かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。