鬼の道案内と絶えた豆まき
どんな伝承か
須川のある家に伝わる、豆まきをしない理由の話である。先祖が大阪へ出かけた帰り道で迷い、家へ戻れなくなった。困り果てているところへ鬼が現れ、道を案内してくれたという。無事に帰り着いた老人が礼を述べると、鬼はこう答えた。節分の晩に柊のゆみぼさみを立てられ、豆をまかれるのが何より困る、だからそれだけはやめてほしい、と。以来この家では、今日に至るまで豆まきもゆみぼさみも行わないことにしているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。