折元峠に現れた天狗の火
どんな伝承か
上津具には天狗棚と呼ばれる山がある。雨催いの夜などになると、この山と折元峠との間に得体の知れない火が姿を見せた。火は見る間に二十ばかりにも分かれて散らばり、かと思えば瞬く間に消えて、また一つに戻る。人々はこれを天狗の火と呼んで恐れたが、明治の初め頃を境に、そうした光が現れることもなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第7巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全97話(愛知・岐阜・長野・静岡=中部)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。