義経の北国落(2)
どんな伝承か
富山県富山市水橋の話。源義経が奥州へ逃れてゆく途中、水橋の地で常願寺川を渡ろうとして浅瀬を探し、畑等四郎左衛門にその場所を尋ねた。四郎左衛門は最も安全な所を教え、これが縁で義経一行と親しくなり、その夜は自分の家に泊めることになった。義経の人柄に親しみを持った四郎左衛門は、滑川浦に住む弟を呼び、越後国寺泊まで送り届けさせることにした。義経は兄弟の心に感謝して、大切にしてきた念持仏を四郎左衛門に与え、静御前は唐綾の上衣と唐鏡一面を与えた。翌朝、四郎左衛門は藤の葉で包んだ団子を作ってもてなし、別れを惜しんだ。これから毎年二月下旬に、村の家々では藤団子を作るのだという。
原典より
源義経が奥州へ逃れてゆくとき、富山市水橋の地で、常願寺川を渡ろうとして浅瀬をたずねておられて、畑等四郎左衛門にその場所をたずねられた。—— 日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。