佐渡おけさ
どんな伝承か
佐渡郡小木(現佐渡市)に伝わる『佐渡おけさ』の類話。むかし小木に、妻に先立たれ子もない老人が一人で住んでいた。借金がかさんで債鬼に苦しめられる中、可愛がっている猫を膝に抱き、『自分は野垂れ死にしてもよいが、お前が家を追われてどこかで打ちのめされるかと思うと死にきれぬ』と泣き出した。猫はその涙をじっと見ていて、その夜から姿を消した。翌日、十七、八の美しい娘がやってきて、自分を売って借金を払うようにと言う。娘は『おけい』と名乗って出雲崎の遊女屋に出た。行燈の油をなめているのを客に見られ口止めしたが、客が船で話したため大猫が現れその男を天に連れ去ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。